参考
感想文の豆知識~読書感想文は誰でも簡単に書けます~(小学生向け)
https://kansoubun.info/constitution/
普段起承転結を意識しないで書き散らしているので、今年は気合を入れて起承転結のある良い文章を書けるように練習していこうと思う。起承転結を意識することに慣れていないので、小学生のやり方を参考にしても本当に難しい。気にせず練習して書いていけば上手くなるという。頑張っていこう!
まずは、起承転結に気を付けた読書感想文と何も気を付けない読書感想文の比較だ。結論から言うと、読みやすく、よくなっている。確実に内容の方向性が違う。これからも起承転結を練習していきたい。
まずは小学生用の起承転結から押さえていく。その後は小・中・高・大・社会人と段々とレベルを上げていき、ゆくゆくは起承転結のある社会人(大人)の読書感想文をしっかり書けるようになりたい。同じように起承転結の大人の小論文も書けるように練習していきたい。経過をブログに書きたいと思う。
では、比較。
---ネタバレします---
- 参考にして起承転結に気を付けた「かがみの孤城」
起:
本屋に入ってすぐのところ置いてあり、ポップに「書店員一番のおすすめ」「本屋大賞2018受賞」と書いてあって興味を惹かれて手に取った。狼面の少女と制服の少女の描いてある装丁が可愛らしく、読んでみようと思った。
承:
不登校や不登校に似た環境の中学生7人が部屋の鏡を潜り抜けて、鏡の孤城に通うようになるタイムリープ物のファンタジー小説である。
転:
主人公のこころが時計台に隠れて城に喰われたアキの手を握って、アキに「私たちは助け合える!会える!だから生きなきゃダメ!頑張って大人になって!私は未来にいる!同じ世界にいる!」と叫んで助けるシーンがとても印象的でした。
何故かというと義理の父親に襲われて絶望しているアキを何とか助けようと必死になって真摯に語り掛ける(叫んでいる)こころの気持ちが素晴らしく美しく力強くよく伝わってきたからです。
私は介護施設で働いていたことがあり、認知症で絶望している高齢者によく「何とか助けよう」と必死に真摯に語り掛けていました。暗い顔をしていた高齢者が話しているうちに明るい笑顔を見せてくれて、それがすごく嬉しかったのを覚えています。
その経験から真摯に語り掛けることの大切さを学びました。
結:
この本を読んで友達や仲間の大切さがよくわかりました。私は友達が少ない方なのですが大事にしなければいけないな、と思いました。友達や仲間だけでなく自分に関係のある大切な人達のことも大事にしなければいけないと強く思いました。こころがアキや皆を助けたように、力強く気持ちを行動に移して伝えることも大切だと思いました。これからの人生のためにもっと良い人間関係を大事にしていきたいと思います。
- 何も見ないで書いた「かがみの孤城」
不登校、似た環境の中学生7人が部屋の鏡を潜り抜けて、鏡の孤城に通うようになるファンタジー小説。上巻の途中からどんどん面白くなって、ラストまで集中して読み切った。子どもの心理描写がとても上手で違和感なく物語に入り込むことができた。子どもでも親になってからでも読んだら楽しめるのではないだろうか。読後感が凄まじく良い小説だった。
登場人物の子ども7人が生き生きと描かれていて存在感があった。それぞれに事情があり、バックボーンがよく書かれていて、7人のよき理解者になれたような気がした。7人に温かい気持ちが持てて応援してしまう。だから読んでいて胸が鋭く痛かった部分もあった。とても良い小説だ。2018年に本屋大賞を獲るだけあるというものだ。7人とも良くも悪くもしっかりと子どもで、辻村深月は子どもを描くのがとても上手いと思った。ネタバレしてしまうので7人それぞれの事情は書かないが、本当にみんな明るく幸せに生きていってほしい。関わる大人もよく書かれていた。
上巻の後半から物語はどんどん盛り上がっていく。勢いがあって面白い。下巻の伏線回収が鮮やかで見事だった。「ああ、そうだったのか!」がいっぱいあって素晴らしいアハ体験をしたようだ。後半は一気に読んでしまった。今一番面白かった小説である。
「かがみの孤城」程の素晴らしい読後感の小説を探しているがなかなか見つからない。また出会えるだろうか。切望している。
- 起承転結があったほうが読みやすくてよい!