りこぴた読書感想文と日記

読書感想文、日記、世の中の気になったニュースなど。

読書感想文

山口路子(著)「AUDREY オ-ドリー・ヘップバーンの言葉」大和文庫,大和書房,2016. AUDREY オードリー・ヘップバーンの言葉を読んで

今でも新鮮で美しく有名でチャーミングな大女優・オードリーの印象的な写真が表紙を飾っており、思わず手に取りました。読むことで美しくなる、という本のあおりにも惹かれました。もともとオードリーは何となく好きでしたが、映画や書籍を読んだことはほと…

浅井リョウ(著)「桐島、部活やめるってよ」集英社文庫,集英社,2012. 桐島、部活やめるってよを読んで

2012年に出版され、同年映画化されて面白いと話題になったので、原作を手に取ってみました。登場人物の映画を好きな気持ちや熱意や本気などに興味を持ちました。友達と映画について熱中して話し込み、きらきらと世界が輝き、その人の瞳も姿も輝くのに、…

宮口幸治(著)「ケーキの切れない非行少年たち」新潮新書,新潮社,2019. ケーキの切れない非行少年たちを読んで

---ネタバレします--- まず、医療少年院には「境界知能」の子どもが多いということに驚いた。犯罪と「境界知能」と認知機能の関連。これを読んで「境界知能」の人に悪いイメージが付かなければいいが、と懸念した。 「境界知能」で困っている人々はなかなか…

湊かなえ(著)「未来」双葉文庫,株式会社双葉社,2021. 未来を読んで

子どもの貧困問題やいじめ、家族の問題について書かれていて、凄惨でいたたまれなかった。家庭内暴力、虐待、ヤングケアラーの問題など、心がものすごく重苦しくなったのは、これが現実の一部分でしかないからである。読んでいてとても落ち込んで、イヤミス…

辻村深月(著)「かがみの孤城 上下」ポプラ文庫,ポプラ社,2021. かがみの孤城を読んで

不登校、似た環境の中学生7人が部屋の鏡を潜り抜けて、鏡の孤城に通うようになるファンタジー小説。上巻の途中からどんどん面白くなって、ラストまで集中して読み切った。子どもの心理描写がとても上手で違和感なく物語に入り込むことができた。子どもでも親…

ドン・オーバードーファー、ロバート・カーリン(著)菱木 一美(翻訳)「第三版 二つのコリア 国際政治の中の朝鮮半島」共同通信社,2015. 二つのコリアを読んで

これを読むまで私は東アジアの近代歴史、朝鮮半島のことを知らな過ぎた。もっと理解を深めるべきである。 朝鮮半島は未だ戦争中である。停戦であり戦争は終わっていない。私は庶民の間ではもっと良い感情を持っているのかと思っていたが、そうではなく、凄惨…